(玄米と発芽玄米と白米の比較)
この部分を噛み砕いてお話したいと思います。
1.玄米
水田で育成する「稲」、稲から脱穀したものが「籾(もみ)」。
「籾」から「籾殻」をとった状態の粒が「玄米」です。
つまり、玄米は精米していないお米のことです。
糠に覆われてるので、薄い茶褐色をしてるのが特徴です。
覆われてる分粘り気が少なくて、硬いです。
私は最初、この玄米を食べていましたが、ハッキリ言って硬くて美味しくありません。
しかも、一般的には圧力釜で炊くのでいちいち面倒くさいです。
私は圧力釜で炊いていましたが、最近では炊飯器でも炊けるものが販売されています。
糠や胚芽が残っているので、栄養価は高いのですが体に吸収されにくい状態です。
また、消化しにくいので人によっては下痢の症状が出ることがあります。
まさしく、私がそうでしたので、正直、私には向きませんでした。
2.発芽玄米
玄米を一定温度の水に浸けておくと、2~3日で胚芽が盛り上がってきて小さな芽を出します。
これを0.5mm~1mmほど出させた状態の米が発芽玄米です。
つまり、玄米を浸水して少しだけ発芽したお米が発芽玄米です。
(発芽玄米が体に良い理由)
玄米自体はとても栄養価が高いのですが、玄米を発芽させると栄養価はさらに高くなります。
植物は発芽するときに、種子の中で新しい生命を生み出すための劇的な変化が起こります。
炭水化物やたんぱく質は分解されて栄養分が増し、それぞれの栄養分が体内で吸収されやすいように変化します。
さらに芽が出やすいように外皮がやわらかくなりますので、玄米の硬さがなくなり、さらに甘みも増して消化されやすく非常に食べやすい状態になります。
もみ殻だけを取り除いた玄米の胚乳には、確かに高い栄養分が沢山含まれているのですが、長期保存に適した状態で蓄えられていますので、このまま食べても効率よく体に吸収することが出来ません。
そこで、玄米を一定温度の水に一定時間つけおきすることで、米自体が芽を出し始めます。
この状態になると、今まで長期保存状態で眠っていた酵素が一斉に活動し始め活性化します。
そして、今まで新芽のために蓄えられていた栄養分が一気にピークまで増えるのです。
このような理由から、玄米よりも、発芽玄米の方が栄養価が格段に高くなります。
さらに活性化した酵素たちが、でんぷんやたんぱく質などと結びつき、新芽の成長に役立つように細かく分解していきます。
この作用により、様々な栄養素はさらに使いやすい形に変化して、人間がこれを食べたときに、栄養分がより吸収されやすくなるのです。
糖質もまた、酵素によって分解され甘みをもつようになります。
たんぱく質も分解され、うま味成分であるアミノ酸に変化しますので、玄米よりも甘みと旨みが増加して、さらに美味しくなります。
また、玄米が発芽するときには、新芽が出やすいように、外皮である糠がやわらかい状態になっていますので、白米と同じように炊くことができ、玄米のような硬さがなくなり、消化も良くなり栄養素も吸収しやすい状態になるのです。
如何ですか?
発芽玄米は、お米の良いとこどりをしたスーパー食品
と言えるのではないでしょうか。
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3.白米
玄米から糠と胚芽を取り除いたものが白米で、皆さんが普段食べているお米です。
玄米から白米にすることを精米といいますが、でんぷんの多い胚乳ばかりなので、水分をしっかりと蓄えていて、炊くとふっくらとおいしくなります。
しかしながら、取り除かれた糠や胚芽に、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの豊富な栄養分が含まれているため、精米することで、多くの栄養素が落ちてしまいます。
これは本当にもったいないです。
下記は「玄米」「発芽玄米」「白米」の比較を表した図です↓
(まとめ)
◯稲を脱穀したものが籾、籾から籾殻をとったものが玄米で、栄養価は高いですが体に吸収されにくい状態。味も硬くて美味しくない。
◯玄米を水に浸けて、ほんの少しだけ発芽させたものが発芽玄米で、玄米よりも栄養価が高く美味しくて食べやすい。
◯白米は玄米から糠と胚芽を取り除いてしまっているので、ふっくらと美味しいが、多くの栄養素が落ちてしまっている。
◯発芽玄米は栄養素が豊富に含まれていて、さらに体に吸収されやすく、甘みと旨みがあり美味しい。